2024.4.29

【簡略修理レポート】iPhone XR 突然起動不可

モトニスの藤岡です!

本日はiPhoneXRの基板修理のご案内です!

ここでは、簡略された修理レポートを記載致します。 当社のレポート解説は→こちらから

機種

iPhone XR

 

ヒアリング内容

・朝起きたら起動不可状態
・バッテリーの減りが早いなど気になる症状も特になし

 

メーカーorキャリア修理歴:なし
非正規修理歴:なし

お客様のご要望:データ復旧(できれば動く状態)

 

もしこのレポートをみて困っている方の為に簡単な診断方法はこちらから確認出来ます。
こちらのレポートでは割愛。

 

事前チェックと分解診断の結果
直近で落としたり、水没したりなどもなかったとのことでしたので、
基板故障8割、その他パーツの不具合2割くらいのイメージで作業を行っていきます!

まずは、充電に繋ぎ反応があるか確認します。
5分程度繋いでいると、電源はつきませんが、iPhoneの本体がほんのり暖かくなりました。
この時点で、ほぼ基板故障だと断定できるのですが、
念の為、分解を行い、新しいバッテリーを取り付け再度動作確認を行います!

それでも、起動はできず、基板が発熱する状態だったため、
基板故障と判断し、基板の点検を行います。

 

今回のケースは比較的、基板故障では多い申告かと思います!
このケースの故障では、VDD-MAINと呼ばれる回路の短絡(ショート)が多いのですが、
具体的な故障箇所は毎回異なり、故障箇所によって、修理後の端末の状態に大きく影響します。

分解診断でVDD-MAINの短絡がすぐに判明し、WiFiチップの回路内のコンデンサーが短絡していることが特定できました。

 

この場合、修理方法としては、WiFiチップ自体を除去または交換するか、チップ内の故障したコンデンサーを取り除くかという方法になります。
Wi-Fiチップ自体を除去、交換の方が作業難易度は低いのですが、この方法では、Wi-Fiでの使用ができなくなってしまうデメリットがあるため、今回お客様のご希望である、動く状態にそぐわないため、こちらの方法は選択せず、今回は、チップ内の故障したコンデンサーを取り除く」この方法で修理を進めていくことにしました。

 

どのように他の箇所を破損させず、故障したコンデンサーのみを除去できるか考えながら、
別のiPhoneXRを使い、Wi-Fiチップの内部構成を確認していきます。。。

 

 

結果

 

 

故障したコンデンサーのみを慎重に除去し、無事、正常に起動できる状態に復旧!
Wi-FI機能も失うことなく、修理完了です!

ただし、今後ずっと問題ないか?といわれるとWiFiチップの状態は良くないと判断しますので 、早くデータ移行を行い、使用する場合は日頃からバックアップを取りながら使って下さいという着地となります。

 

 

修理料金

 

基板修理代金:19,800円(税込)

合計:19,800円(税込)

 

今回のような症例は、多いわけではありませんが、広範囲の機種で起こり得る故障です。
皆様、修理後も使いたいと思われますし、それを一番良い状態で叶えてあげたいと思いますが、 その大部分を占めるのは、基板の状態です。

 

動けばいいと思って修理するのか、
売上がほしいと思って修理するのか、
お客様の背景を理解して修理するのか、

 

目的や、ゴール設定、修理方法が違えば別の結末を迎えます。
どれが正解、不正解ではありませんが、あなたの思いを正しく実現してくれそうなのはどこなのか?というのは大事だと思います。

 

色々なところで修理はできます、誰にやってほしいか?という判断基準も重要だと感じているこの頃です。

モトニスでは、お客様の要望や背景をしっかりと理解し、リスクを最小限にしながら修理方法を選択し、
修理を進めたいと考えております。

 

お困りの際は、ぜひ一度、モトニスへご相談ください!


Motonis(モトニス)iPhone基板修理(データ復旧)専門
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