AppleがiOS 17.3以降に導入された「盗難デバイスの保護」機能は、iPhone・iPadのセキュリティを高める一方で、修理やデータ復旧時に制限がかかるケースがあります。
本記事では、iPhoneやiPadの基板修理をご依頼いただくお客様に向けて、この機能による修理への影響と事前にご理解いただきたい点をお伝えいたします。
盗難デバイスの保護の設定詳細は下記をご参照ください。
https://support.apple.com/ja-jp/120340
「盗難デバイスの保護」機能とは?
この機能は、iPhoneやiPadが盗まれた際に、不正操作を防ぐためのものです。有効時は以下の操作にFace IDまたはTouch IDでの本人確認が必要となり、一部には「1時間の遅延」も発生します。
- ・Apple IDの変更
- ・「探す」機能の無効化
- ・パスコードの変更
- ・初期化
- ・クイックスタートでのデータ移行
- ・iTunesでのバックアップや復元
iOS 18以降では、初期設定やアップデート時に自動で有効になることがあり、気づかないうちにオンになっているケースもあります。
この設定がオンのままだと、当店ではバックアップの作成が行うことが出来ません。
【盗難デバイスの保護】がONだとどうなる??
「盗難デバイスの保護」が有効な端末では、自宅など“信頼された場所”以外で操作する場合、
生体認証が必須になるため、当店でiTunesでのバックアップの作成を行うことができません。
その場合には、端末を「データが取り出せる状態(動く状態)」にまで修理し、
お客様ご自身でデータのバックアップを作成いただく必要がございます。
【盗難デバイスの保護】がONの時に追加費用の可能性について
「盗難デバイスの保護」がオンのまま修理をご依頼いただく場合、
当店でiTunesバックアップを行うことができないため、
端末を「動く状態」にまで修理したうえで、
お客様ご自身でご自宅にてバックアップを行っていただく必要があります。
そのため、通常の基板修理料金に加え、下記のような追加費用が発生する可能性がございます。
最大でかかるiPhone基板修理費用の内訳(税込)
作業内容 | 料金 |
---|---|
基板修理基本料金 | 19,800円 |
CPU移植作業料 | 6,000円 |
基板交換代金 | 7,000円 |
合計金額 | 32,800円 |
当店では、iPhoneの基板修理ではモデルに関係なく一律料金でご案内をしておりますので、
iPhoneの基板修理の最大料金は32,800円(税込)となります。
どんな時に追加費用がかかる?
次のような故障原因の場合、通常の基板修理では対応できず、CPU移植や基板交換が必要となる可能性が高くなります。
・水没
・強い衝撃(車に轢かれた/高所から落とした/投げつけた…等)
- ・端末がひどく変形している
・他店での修理歴がある
このような場合は、通常修理料金に加えて上記の追加料金が発生することをご了承の上、修理に着手させていただいております。
その他の追加費用の可能性
水没や衝撃が原因で故障の場合、基板修理以外にも以下のようなパーツ交換が必要になることがあります。
・液晶パネル(画面)交換
・バッテリー交換
・充電ドック(Lightningコネクタ)交換 など
これらの費用についても、事前にご説明・お見積りのうえで進めておりますのでご安心ください。
まとめ
「盗難デバイスの保護」は、大切なデータを守るための便利な機能です。
しかしながら、データ復旧修理においては、この機能がオンになっていることで追加の作業や費用が発生する場合があります。
iOS 17.3以降に対応しているiPhone(XS・XR以降の機種)のデータ復旧ご希望のお客様は、費用発生の可能性について、ご理解ご了承の程お願いいたします。
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Motonis(モトニス)iPhone基板修理(データ復旧)専門
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